「英語を英語で理解する」がなぜ大切なのか
日英ペア暗記の限界と、多読的アプローチで語彙の「深さ」を身につける方法
日本語訳で覚える学習法の落とし穴
英単語を覚えるとき、「happy = 幸せ」のように日本語訳とペアで暗記するのは最も一般的な方法です。初学者にとっては効率的ですし、短期間で語彙数を増やすには有効です。
しかし、この方法には限界があります。たとえば "happy" と "glad" と "pleased" はどれも「うれしい」と訳せますが、ニュアンスは異なります。日本語訳だけでは、こうした微妙な違いが見えてきません。
語彙の「広さ」(知っている単語の数)は日英ペアの暗記で伸ばせます。しかし、語彙の「深さ」(単語の使い分け、コロケーション、文脈に応じた意味の理解)は、日本語を介さずに英語のまま理解する力が必要です。
英語を英語で理解するとはどういうことか
英英辞典を引いたことがある方は、その感覚をご存じかもしれません。たとえば "happy" を英英辞典で引くと、こう書かれています。
"Feeling pleased, glad, or satisfied."
この定義を読むだけで、"pleased" や "glad" や "satisfied" という関連語が自然に目に入ります。日本語訳の「幸せ」からは得られない、英語の世界での単語の位置づけが見えてくるのです。
これが「英語を英語で理解する」ということです。難しいことではなく、英語の説明文を読んで「ああ、そういう感じの言葉なんだ」とわかれば十分です。
なぜ「量」が大切なのか — 多読の考え方
言語習得の研究では、新しい単語を本当に「使える」レベルで覚えるには、異なる文脈で何度もその単語に出会う必要があるとされています。一説では、同じ単語に10回以上出会うことで定着が始まるといわれます。
多読(たくさんの英語を読むこと)は、この「出会いの回数」を自然に増やす最も効果的な方法です。重要なのは、辞書を引かなくても大意がわかる程度の易しい英文を大量に読むこと。難しい文章を少し読むより、やさしい文章をたくさん読む方が語彙の定着には効果的です。
ただし、多読に取り組む時間がない方も多いでしょう。そこで有効なのが、英単語の学習自体を「英語を読む機会」に変えることです。
単語学習を「英語を読む時間」に変える
えいたんごクイズでは、すべての単語に対して英語での意味解説・覚え方のコツ・語源の情報を用意しています。日本語と英語はワンタップで切り替えられるので、自分のレベルに合わせて段階的に英語表示に移行できます。
段階的な活用のすすめ
このように、単語1つを学ぶたびに数行の英文を読むことになります。1日20問のクイズに取り組み、気になった単語の詳細を英語で読むだけでも、かなりの英語に触れることができます。
1つの単語から広がる英語の世界
たとえば "significant" という単語を学ぶとき、日本語訳なら「重要な」で終わりです。しかし、えいたんごクイズで英語表示に切り替えると、1つの単語からこれだけの英語に触れることができます。
この3つのセクションを英語で読むだけで、"significant" という1語から "attention," "effect," "statistically," "sign," "signify," "signal," "signature" といった多くの英単語に自然に触れることになります。これは日本語訳の「重要な」からは決して得られない体験です。
えいたんごクイズには約37,000語の英語解説が収録されています。毎日の単語学習を英語表示に切り替えるだけで、辞書を引く手間なく、自然と英語に浸る時間を作ることができます。
語彙の「深さ」が実力になる
語彙力テストで測れるのは主に語彙の「広さ」です。しかし、実際の英語力 — 読む、聞く、書く、話す — で差が出るのは語彙の「深さ」の方です。
- 広さ:いくつの単語を知っているか("ubiquitous" という単語を見て意味がわかるか)
- 深さ:その単語をどれだけよく知っているか("ubiquitous" と "prevalent" の違いが説明できるか、適切な場面で使えるか)
英語で書かれた解説を読む習慣をつけると、同義語・反義語・語源・使い分けが自然と頭に入り、語彙の深さが増していきます。最初は時間がかかっても、英語の解説を読み続けることで「英語を英語のまま処理する回路」が少しずつできあがります。
まとめ
- 日英ペアの暗記は語彙の「広さ」には有効だが、「深さ」には限界がある
- 語彙の深さを身につけるには、英語を英語のまま理解する経験が必要
- 多読(大量の英語に触れること)が最も効果的だが、単語学習自体を英語で行うことでも英語への接触量を増やせる
- えいたんごクイズの日英切り替え機能を使って、段階的に英語での学習に移行するのがおすすめ