なぜ英単語は「覚えよう」としても覚えられないのか
英単語を覚えようとして、単語帳をじっと見つめたことはありませんか。「よし、覚えるぞ」と気合を入れて、何度も見て、書いて、唱えて。でも翌日になると、ほとんど思い出せない。あの徒労感には覚えがある人も多いと思います。
実は、これは意志の弱さや才能の問題ではありません。人間の記憶のしくみがそうなっているのです。
「頑張って覚える」は効率が悪い
人間の脳は、意識して覚えようとした情報よりも、繰り返し接触した情報のほうが自然に記憶に残る仕組みになっています。
最近ではテレビを見なくなった人も多いかもしれませんが、テレビCMを思い出してみてください。誰も「覚えよう」と思って見ていないのに、メロディやフレーズが耳に残っている。あれは、同じ情報に繰り返し触れることで、意識しなくても記憶に刻まれた結果です。
英単語も同じです。一度に気合を入れて詰め込むより、何度も出会うほうが、はるかに効率よく記憶に定着します。
忘却曲線 — 忘れるのは自然なこと
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、1885年に「忘却曲線」を発表しました。この研究によると、人は新しく覚えた情報を驚くほど速く忘れていきます。
学習後の記憶保持率(エビングハウスの研究)
1日後には約7割を忘れる。これはどんなに優秀な人でも同じです。忘れること自体は脳の正常な働きであって、恥じることでも、嘆くことでもありません。
大切なのは、忘れかけたタイミングでもう一度出会うことです。忘却曲線の研究では、適切なタイミングで復習すると、記憶の保持期間がどんどん延びていくことがわかっています。1日後に復習すれば次は数日もち、数日後に復習すれば次は数週間もつ。この繰り返しで、記憶は長期記憶へと移行していきます。
やりすぎも逆効果 — ちょうどいい間隔がある
ならば毎日何十回も繰り返せばいいのかというと、そうでもありません。
同じ単語を短時間に何度も繰り返す「集中学習」は、その瞬間は覚えた気になりますが、数日後の定着率は低いことが研究で示されています。一方、間隔を空けて繰り返す「分散学習」は、労力は同じでも長期的な記憶定着が大きく向上します。
問題は、この「ちょうどいい間隔」を自分で管理するのが非常に面倒だということです。数百、数千の単語それぞれについて「この単語は3日後に復習」「こちらは1週間後」と管理するのは、人間にはほぼ不可能です。
えいたんごクイズが目指していること
えいたんごクイズは、この「ちょうどいい間隔での繰り返し」を、意識しなくても自然にできることを目指して作っています。
間違えた単語は翌日に。正解した単語も、忘れかけた頃に自動で再出題されます。復習の間隔は一人ひとりの正答パターンに応じて調整され、覚えが早い単語は間隔が長くなり、苦手な単語は短い間隔で繰り返されます。
利用者が意識するのは「クイズに答えること」だけ。復習スケジュールの管理はすべてシステムが行います。あなたはただ、出題された問題に答え続けるだけで、最も効率の良いタイミングで復習が回ってきます。
テスト対策にも、生涯学習にも
中学校や高校の定期テスト対策なら、テスト範囲の単語を入力して自分だけの単語帳を作ることができます。その単語帳でクイズと復習を繰り返せば、テストまでに確実に記憶を定着させられます。
英検5級から1級まで、級別の単語リストも用意しています。TOEICや受験に向けた語彙力強化にも使えます。
もちろん、試験対策だけではありません。英語の本を読みたい、海外ドラマを字幕なしで観たい、仕事で英語を使いたい。どんな目的であっても、語彙力は英語力の土台です。まずは2分の語彙力診断で今の実力を確認するところから始めてみてください。
開発者より
えいたんごクイズは、教育効果の高さを最優先に開発を進めています。派手な演出や射幸心を煽るゲーミフィケーションよりも、「本当に覚えられるか」「記憶が定着するか」を常に考えています。
復習の間隔アルゴリズム、出題の難易度調整、問題の選び方。地味な部分ですが、学習効果に直結するところには徹底的にこだわっています。
ご要望やフィードバックがあれば、Xアカウント @eitanquiz までお気軽にお寄せください。