使役動詞 make・let・have・get の使い分け — 原形不定詞とto不定詞
「人に〜させる」を表す形でも、強制・許可・依頼・説得のどれかで選ぶ動詞が変わります。make・let・have の後ろは原形不定詞、get の後ろは to不定詞です。形だけでなく、主語が目的語へどう働きかけたかを捉えましょう。
この記事のポイント
- make / let / have + O + 動詞の原形、get + O + to不定詞
- make の受動態では to が復活して be made to do になる
- have / get + O + 過去分詞は、サービス・被害・完了などを文脈で判断する
使役動詞とは — Oに動作をさせるSVOC
使役の文は「SがOにCという動作をさせる」という第5文型(SVOC)です。高校英文法では make・let・have を使役動詞と呼び、get は似た意味を表す関連表現として扱うのが一般的です。
| 形 | 中心的な意味 | 例文 |
|---|---|---|
| make + O + 原形 | 強制する・そうならざるを得なくする | The coach made us run five laps. |
| let + O + 原形 | 許可する・妨げない | My parents let me stay out late. |
| have + O + 原形 | 依頼・指示・手配をする | I'll have my assistant send you the file. |
| get + O + to do | 説得・工夫して実現する | I finally got him to apologize. |
make は「無理やり」だけでなく、The news made me smile.(その知らせで思わず笑顔になった)のように、出来事が反応を引き起こす場合にも使います。have は立場や役割に基づく依頼・手配、get は相手へ働きかけた末に実現したニュアンスです。文型の基本は英語の5文型で確認できます。
受動態ではどうなる? — make は to が復活
The coach made us run five laps. → We were made to run five laps.
能動態の make + O + 原形を受動態にすると、be made to do になります。
They let us leave early. → We were allowed to leave early.
許可の let は、受動態ではふつう be allowed to do に言い換えます。
I'll have my assistant send the file.
使役の have は通常この形のまま使い、機械的に受動態へ変えません。
He was let go.(彼は解放された/解雇された)のような be let + 原形もあります。ただし、一般的な「〜することを許された」は be allowed to do が基本です。受動態そのものはbe + 過去分詞の使い方も参照してください。
have / get + O + 過去分詞 — してもらう・される・済ませる
Oが動作を受ける側なら、補語に過去分詞を置きます。同じ形でも、話し手が手配したのか、被害に遭ったのかは文脈で決まります。
| 用法 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| サービス・手配 | I had my hair cut yesterday. | 髪を切ってもらった |
| 被害 | I had my bag stolen on the train. | かばんを盗まれた |
| 完了・実現 | We need to get the documents signed by Friday. | 金曜までに署名済みにする |
Let's get the work done today. は「今日その仕事を終わらせよう」です。get + O + 過去分詞を、常に「誰かにしてもらう」とだけ訳さないようにしましょう。
make + O + 形容詞との見分け方
The news made me happy.
happy は形容詞。「私を幸せな状態にした」
The joke made me laugh.
laugh は動詞の原形。「私を笑わせた」
どちらもSVOCですが、Cが「Oの状態」を述べる形容詞か、「Oがする動作」を述べる原形不定詞かを確認します。基本動詞 make のほかの用法はmake と do の違いで整理しています。
英検・入試での見分け方
- 目的語の後ろが原形なら make・let・have、to不定詞なら get を候補にする
- 受動態の be made の後ろでは to不定詞を選ぶ
- Oが動作をする側なら原形/to do、動作を受ける側なら過去分詞を選ぶ
- 強制・許可・依頼・説得のどの関係かを文脈で確定する
The manager had the report (revise / revised) before the meeting.
report は「修正する側」ではなく「修正される側」なので、過去分詞 revised を選びます。
よくある間違い
❌ She made me to clean the room. → ⭕ She made me clean the room.
能動態の make の後ろでは to を付けません。
❌ I was made wait outside. → ⭕ I was made to wait outside.
受動態の be made では to が必要です。
❌ We got him agree. → ⭕ We got him to agree.
get + O の後ろは to不定詞です。
理解度チェック
- The teacher made us (clean / to clean) the classroom.
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答え: clean — 能動態の make + O の後ろは動詞の原形です。 - We were made (wait / to wait) for an hour.
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答え: to wait — make を受動態にすると to が復活します。 - I finally got my brother (drive / to drive) me to the station.
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答え: to drive — get + O の後ろは to不定詞です。
関連ページ
- 知覚動詞 see・hear・feel — 原形・-ing・過去分詞の違い
- 英語の5文型 — SVOCの基本
- 英語の受動態 — be + 過去分詞
- 現在分詞・過去分詞 — する側とされる側
- make と do の違い — 基本動詞の使い分け