英語の5文型をやさしく整理
英語の文は、語順がほぼ決まっています。並び方を5つのパターンに分類したのが「5文型」です。難しく見えますが、要するに 「動詞のうしろに何が来るか」「主語や目的語とイコール (=) の関係になる語があるか」 の2点で5つの型に整理しただけ。型を覚えると、知らない単語に出会っても文の構造が読み取れるようになります。
この記事のポイント
- 5文型は 動詞のうしろの形 で見分ける
- 覚える順序は SV → SVC → SVO → SVOO → SVOC が自然
- 動詞ごとに「とれる文型」が決まっているので、語彙学習と一緒に覚えると定着が速い
5文型の基本ルール表
まずは型と代表動詞をざっと押さえます。S は主語*(Subject)、V は動詞(Verb)、O は目的語*(Object)、C は補語*(Complement)を表します。(用語の意味は記事末尾参照)
第1文型: SV — 主語と動詞だけで完結する
動詞のうしろに目的語も補語も置かなくていいタイプです。run(走る), sleep(眠る), walk(歩く) のような自動詞が代表です。後ろに「場所」「時」を表す副詞句が付くことは多いですが、それは文型の要素ではありません。
She runs every morning. — 彼女は毎朝走る。
The baby sleeps well. — 赤ちゃんはよく眠る。
We walk to school. — 私たちは学校まで歩く。(to school は副詞句)
💡 見分け方: 動詞のあとに 目的語も補語も置かなくても 文が成り立っているなら SV。
第2文型: SVC — S=C の関係になる
動詞のうしろが「主語の状態を説明する語(補語)」になっているタイプです。主語=補語 が成り立ちます。代表動詞は be(〜です), become(〜になる), feel(〜と感じる), seem(〜のように思える) など。感覚を表す動詞が多めです。
She is a teacher. — 彼女は先生だ。(she = teacher)
He became happy. — 彼は嬉しくなった。(he = happy)
The plan seems important. — その計画は重要そうだ。
💡 見分け方: 動詞のあとが 主語の状態を説明する語(形容詞・名詞)で、S=C の関係になるなら SVC。
第3文型: SVO — 「〜を」を表す目的語をとる
一番よく見かける形です。動詞のうしろに「〜を」にあたる語(目的語)を置きます。eat(食べる), study(勉強する), make(作る), play(遊ぶ/〜をする) など、動作の対象を必要とする他動詞がここに入ります。
I eat apples. — 私はリンゴを食べる。
She studies Japanese. — 彼女は日本語を勉強する。
We play tennis after school. — 私たちは放課後にテニスをする。
💡 見分け方: 動詞のあとに 「〜を/〜に」にあたる目的語が1つ 続くなら SVO。
第4文型: SVOO — 「人」と「もの」の2つを並べる
目的語が2つ続くタイプです。多くの場合、人 → もの の語順になります。代表動詞は give(与える), show(見せる), tell(伝える), teach(教える), send(送る) など、「誰かに何かを渡す/伝える」系の動詞です。
I gave her a letter. — 私は彼女に手紙を渡した。
He sent me a book. — 彼は私に本を送ってくれた。
The teacher showed the students a map. — 先生は生徒たちに地図を見せた。
第4文型は I gave a letter to her. のように SVO + to/for 〜 の第3文型に書き換えられることがあります。to を使うか for を使うかは動詞ごとに決まっていて、give/show/send は to、make/buy/cook は for を使うのが基本です。
💡 見分け方: 動詞のあとに目的語が 2つ続いて (多くは 人+もの)、間に前置詞が無いなら SVOO。
第5文型: SVOC — O=C の関係になる
目的語のうしろに、その目的語を説明する補語を置くタイプです。目的語=補語 の関係が成立します。代表動詞は make(〜にする), call(〜と呼ぶ), keep(〜のままにする), find(〜だとわかる), name(〜と名付ける) など。
The news made me happy. — その知らせは私を嬉しくさせた。(me = happy)
We call him Tom. — 私たちは彼をトムと呼ぶ。(him = Tom)
She found the book important. — 彼女はその本を重要だと思った。(book = important)
💡 見分け方: 動詞のあとに 目的語+その目的語を説明する語 が続いて、O=C の関係になっているなら SVOC。
よくある間違い
❌ I am go to school. → ⭕ I go to school.
be 動詞と一般動詞を同時に使ってしまう典型ミスです。「行く」(go) は一般動詞なので、 am は不要です。
❌ She became to a teacher. → ⭕ She became a teacher.
become は SVC をとる動詞で、補語の前に前置詞 to は不要です。「〜になる」を訳語からそのまま英語にしようとして起きやすいミス。
❌ He gave to me a book. → ⭕ He gave me a book. / He gave a book to me.
第4文型(SVOO)では、人の前に to を入れません。to を使いたいなら、もの → to → 人 の第3文型に変える必要があります。
❌ I made him to be happy. → ⭕ I made him happy.
第5文型(SVOC)で C が形容詞のとき、to be は入りません。「make + 人 + 形容詞」で「人を〜の状態にする」のがそのままの形です。
英検・試験での出題パターン
- 英検5級〜4級: SV と SVO の見分け、be 動詞と一般動詞の使い分けが中心。並べ替え問題で頻出。
例: (every / runs / morning / she) を並べ替えなさい。 → She runs every morning. - 英検3級〜準2級: SVOO と SVOC の語順、make/keep/find のような頻出 SVOC 動詞が 空所補充 で出る。
例: The news made me ( ). ① happy ② happily ③ happiness → 答え: ① (SVOC で C は形容詞) - 高校・英検2級: 「make + 人 + 動詞の原形」(使役動詞) や「find it 〜 to do」(形式目的語) など、SVOC の発展形が 誤文訂正 で出る。
例: I made him to clean the room. の誤りを直しなさい。 → to を取って I made him clean the room. (使役動詞 make + O + 動詞の原形)
用語ノート: S / V / O / C
主語 (Subject) — S
「誰が/何が」にあたる語で、文の動作や状態の主体を表します。普通は文の先頭に置かれます。
She runs every morning. — 彼女は毎朝走る。
The book is on the table. — その本はテーブルの上にある。
目的語 (Object) — O
動作の対象を表す語で、「〜を/〜に」にあたります。動詞のうしろに置きます。第4文型(SVOO)では人(〜に)・もの(〜を)の2つを並べます。
I eat an apple. — 私はリンゴを食べる。
He gave her a letter. — 彼は彼女に 手紙を渡した。
補語 (Complement) — C
主語や目的語が「何であるか/どんな状態か」を補足する語です。第2文型(SVC)では S=C、第5文型(SVOC)では O=C の関係になるのが目印。be 動詞・become・feel・seem などの後ろに来やすく、形容詞や名詞が補語になります。
She is a teacher. — 彼女は先生だ。(she = a teacher)
The news made me happy. — その知らせは私を嬉しくさせた。(me = happy)
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