英語の品詞の基本
単語を覚えるとき、意味だけ追いかけて品詞を見落とすと、文を読むときに必ずどこかで詰まります。品詞は単語の「使い方」を決めるラベル なので、覚える段階で「これは名詞」「これは動詞」と意識すると、英作文や和訳のスピードが大きく変わります。この記事では、英語の主要5品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞・前置詞)の見分け方を整理します。
この記事のポイント
- 5品詞は 「文の中での役割」 で見分ける
- 同じスペルでも複数の品詞を持つ単語は珍しくない (例: work は名詞「仕事」と動詞「働く」)
- 語尾 (-tion, -ly, -able 等) を見れば品詞をかなり推測できる
主要5品詞の役割
| 品詞 | 役割 | 文中の位置の目印 | 代表語 | 語尾の目印 |
|---|---|---|---|---|
| 名詞 (noun) | 人・もの・概念の名前 | 冠詞・所有格の後ろ | student / information | -tion / -ment / -ness |
| 動詞 (verb) | 動作・状態を表す | 主語の直後 (述語) | run / study | -ize / -ate / -en |
| 形容詞 (adjective) | 名詞を修飾/説明 | 名詞の前 / be 動詞の後ろ | important / beautiful | -ful / -ous / -able / -ive |
| 副詞 (adverb) | 動詞・形容詞・他の副詞・文全体を修飾 | 動詞の後ろ / 形容詞の前 | quickly / often | -ly |
| 前置詞 (preposition) | 名詞句の前に置き、関係を示す | 名詞句の直前 | at / in / on | 短い語が多い (固定表現で覚える) |
名詞 — 主語・目的語になる
人・もの・場所・概念の名前を表します。文の中では 主語*(S)・目的語*(O)・補語*(C) の位置に入ります。冠詞 (a / an / the) や所有格 (my / her) のうしろに来やすいのも目印です。(用語の意味は記事末尾参照)
語尾の目印: -tion (information, action), -ment (development), -ness (happiness), -ity (ability) は名詞の合図です。
動詞 — 動作や状態を表す
主語のあとに置かれ、「何をするか/どんな状態か」を表します。文中で 形が変わって述語になる のは動詞だけ。時制(現在/過去)・人称(三単現の s) によって形が変わることが品詞判別の決め手になります。
語尾の目印: -ize (organize, realize), -ate (create, communicate), -en (strengthen, widen) は動詞によく出る形です。
形容詞 — 名詞を説明する
名詞の前に置いて修飾するか、be 動詞などのあとで補語になります。「どんな〜?」 に答えるのが形容詞です。
This is an important meeting. (名詞 meeting を前から修飾)
The flower is beautiful. (be 動詞の後ろで補語)
She looks happy today.
語尾の目印: -ful (beautiful, useful), -ous (famous, dangerous), -able (comfortable, available), -ive (creative, active) は形容詞の合図です。
副詞 — 動詞・形容詞・他の副詞を修飾する
形容詞は名詞を修飾しますが、副詞は 動詞・形容詞・他の副詞・文全体 を修飾します。「どのように/どれくらい/いつ/どこで」を答えるのが副詞です。
She runs quickly. (副詞 quickly が動詞 runs を修飾)
This book is very important. (副詞 very が形容詞 important を修飾)
He studies very quickly. (副詞 very が副詞 quickly を修飾)
語尾の目印: -ly がつけば多くは副詞 (quickly, slowly, carefully)。ただし lovely, friendly のように 形容詞のまま の例外もあるので、辞書で品詞を確認する習慣をつけましょう。
前置詞 — 名詞の前で関係を示す
場所・時間・手段・所属などを表します。前置詞のうしろには必ず名詞句 (名詞・代名詞・動名詞 など) が来ます。動詞の原形や形容詞は来ません。
I study at home. (場所)
The meeting is on Monday. (時)
We travel by train. (手段)
This book is for students. (対象)
前置詞は短い語が多く、語尾の目印はありません。動詞・名詞・形容詞とのセット表現で覚える のが近道です (例: depend on, look at, interested in)。
同じスペルで複数の品詞をもつ単語
英語では、同じスペルが 名詞でも動詞でも使える 単語が珍しくありません。文の中での位置と意味から品詞を判断します。
えいたんごクイズの単語ページでは、1つの英単語に対して複数の品詞 がある場合、それぞれ別の意味として表示されます。例: work のページでは「働く(動詞)」「仕事(名詞)」が両方確認できます。
よくある間違い
❌ She is beautifully. → ⭕ She is beautiful.
be 動詞の後ろの補語は 形容詞。-ly がついた副詞は使えません。
❌ He runs quick. → ⭕ He runs quickly.
動詞 runs を説明するのは 副詞。形容詞 quick ではなく副詞 quickly を使います。
❌ I'm interested in study English. → ⭕ I'm interested in studying English.
前置詞 in のうしろは 名詞 (または動名詞 -ing)。動詞の原形 study は置けないので、studying にします。
❌ The information are useful. → ⭕ The information is useful.
information は不可算名詞 (単数扱い)。動詞は is になります。可算/不可算は こちらの記事 で詳しく扱います。
英検・試験での出題パターン
- 英検5級〜4級: 名詞・動詞・be 動詞の使い分け、形容詞 vs 副詞の選択 (quick / quickly) が 空所補充 で頻出。
例: He runs ( ). ① quick ② quickly ③ quickness → 答え: ② (動詞 runs を修飾する副詞) - 英検3級〜準2級: 同形多品詞語 (work, run, book, study) の品詞判別、語尾から品詞を推測する問題が増える。
例: I have a lot of ( ) today. ① work ② works ③ working → 答え: ① (a lot of の後ろは不可算名詞) - 高校・英検2級: 派生語の品詞変化 (decide → decision → decisive → decisively) を埋める 語形変化問題 が出題される。
例: His ( ) was unexpected. (decide) → 答え: decision (was の後ろは名詞)
用語ノート: S / V / O / C
主語 (Subject) — S
「誰が/何が」にあたる語で、文の動作や状態の主体を表します。普通は文の先頭に置かれます。
She runs every morning. — 彼女は毎朝走る。
The book is on the table. — その本はテーブルの上にある。
目的語 (Object) — O
動作の対象を表す語で、「〜を/〜に」にあたります。動詞のうしろに置きます。
I eat an apple. — 私はリンゴを食べる。
She studies English. — 彼女は英語を勉強する。
補語 (Complement) — C
主語や目的語が「何であるか/どんな状態か」を補足する語です。be 動詞・become・feel・seem などの後ろに来やすく、形容詞や名詞が補語になります。詳しい型分けは 5文型の記事 参照。
She is a teacher. — 彼女は先生だ。(she = a teacher)
He looks happy. — 彼は嬉しそうに見える。
関連ページ
- 英語の5文型をやさしく整理 — 品詞の組み合わせから生まれる5つの型
- 可算名詞と不可算名詞 — 名詞の数え方の基本
- 英語の基本3時制 — 現在形・過去形・未来形の整理
- 英語の進行形 — 動詞の -ing 形の使い方
- 現在完了形 — 過去分詞の形と完了・経験・継続の用法
- 英語の助動詞 — can / will / must / should / may の使い分け
- 不定詞 (to + 動詞の原形) — 名詞・形容詞・副詞の働きを兼ねる
- 動名詞 (-ing) — 動詞から名詞をつくる
- 英検の英単語一覧
- 中学生向け英単語