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動名詞(-ing) — 主語・目的語としての使い方

動名詞は 動詞に -ing を付けて「〜すること」という名詞 にしたもの。中学校で文法事項として整理して学びます。形は 進行形 (be + V-ing) と同じ -ing 形ですが、進行形は be + V-ing でひとつの述語動詞を作り、動名詞は -ing のかたまりが名詞 として主語・目的語・補語などになる、というように 文中ではたらきが違います不定詞 (to + 動詞の原形) の名詞的用法と意味は近いですが、使える動詞が違う ため、両方を区別して覚える必要があります。

この記事のポイント

  • 動名詞 = 動詞 + ing で「〜すること」という名詞
  • 中学ではまず 動詞の目的語 (I enjoyed swimming.) が中心。あわせて 主語・補語・前置詞の目的語 も基本パターンとして押さえる
  • 動名詞が主語のときは 単数扱い。be 動詞は is、一般動詞には三単現の -s
  • 前置詞 (in / at / about / for) のあとに動詞の意味を続けるなら -ing
  • enjoy / finish / mind / give up / avoid は 動名詞だけ を目的語にとる

動名詞の作り方 — 進行形と同じ -ing

動名詞の形は 動詞の原形 + ing。-ing の付け方のルールは 進行形 の現在分詞とまったく同じです。

  • 原則は 原形 + ing: read → reading, play → playing
  • 多くの場合、発音しない e は消して ing: make → making, write → writing。(例外: see → seeing, be → being のように e を消さない ものもある)
  • 1音節の短い語で最後が「短母音 + 子音」のときは、子音を重ねて ing: run → running, swim → swimming
  • ie で終わる動詞は ie を y に変えて ing: lie → lying, die → dying

形が同じでも、文の中ではたらきが違います: 進行形は be + V-ing でひとつの述語動詞を作り、動名詞は -ing のかたまりが名詞 として主語・目的語・補語になります。例: He is cooking dinner.(進行形 — いま夕食を作っている) vs His hobby is cooking.(動名詞 — 趣味は料理することだ)。

動名詞の4つの位置

動名詞は名詞のはたらきをするので、文の中で名詞が入る位置に置けます。中学では特に ② 動詞の目的語(I enjoyed swimming.) が出発点で、① 主語 / ③ 補語 / ④ 前置詞の目的語 はそこから広げて学びます。この記事では次の4つを押さえます。

① 主語 — 文の頭

Reading books is fun. — 本を読むことは楽しい。

Learning English takes time. — 英語を学ぶことには時間がかかる。

動名詞のかたまり全体を「1つのこと」として見るので 単数扱い。be 動詞は is、一般動詞には 三単現の -s が付きます。あとに books のような複数名詞が続いても引っぱられません (Reading books are ❌ → Reading books is ⭕)。

② 動詞の目的語 — 動詞のうしろ (中学で最初に出てくる中心的な使い方)

I enjoy playing tennis. — 私はテニスをするのを楽しむ。

She finished writing the email. — 彼女はメールを書き終えた。

動名詞を目的語にとる動詞は決まっています(後述の「動名詞だけを目的語にとる動詞」参照)。

③ 補語 — be 動詞のうしろで主語を説明

My hobby is cooking. — 私の趣味は料理することだ。

His job is teaching math. — 彼の仕事は数学を教えることだ。

「My hobby = cooking」のように 主語の説明 をしている形。be 動詞があるので進行形と紛らわしいですが、ここでは 主語と動名詞が「= の関係」 です。

④ 前置詞の目的語 — at / in / of / about / for などのうしろ

She is good at singing. — 彼女は歌うことが上手だ。

Thank you for helping me. — 手伝ってくれてありがとう。

How about eating lunch? — 昼食を食べるのはどう?

前置詞のあとに動詞の意味を続けるなら -ing。原形のまま置くのは間違いです (be good at sing → singing)。

💡 「前置詞のあとは -ing」 だけは丸ごと覚えてしまうと、英作文の精度がぐっと上がります。

動名詞だけを目的語にとる動詞

一部の動詞は、目的語に 動名詞しか取れません(不定詞は使えない)。これは英検・入試で必ず狙われる頻出ポイントです。下の動詞は 動名詞との相性 をセットで覚えるのが基本で、目安としては「実際の行為や経験と結びつきやすい」動詞が多めです。

  • enjoy doing — 〜するのを楽しむ
  • finish doing — 〜し終える
  • mind doing — 〜するのをいやがる / 差し支えあると思う
  • give up doing — 〜するのをあきらめる
  • avoid doing — 〜するのを避ける
  • practice doing — 〜する練習をする

⭕ I enjoyed playing tennis. / ❌ I enjoyed to play tennis.

⭕ She finished writing the report. / ❌ She finished to write the report.

⭕ Would you mind opening the window? / ❌ Would you mind to open the window?

stop は使い方で意味が変わる

stop は形でうしろが切り替わるので注意が必要です。stop doing は「〜するのをやめる」(動名詞は stop の目的語)、stop to do は「〜するために立ち止まる」(to do は副詞的用法の目的)。I stopped smoking.(タバコをやめた) と I stopped to smoke.(タバコを吸うために立ち止まった) は意味が大きく違います。

💡 覚え方: 「メガフェプス」(MEGAFEPS) = mind / enjoy / give up / avoid / finish / escape / put off / stop。動名詞をとる代表表現のゴロ合わせ (このゴロでは stop は stop doing「やめる」 のほうだけを指します)。

不定詞との使い分け

動詞のあとに「〜すること」を続けるとき、動詞によって動名詞・不定詞・両方OKが決まっています。考え方の目安は次のとおり。

パターン 代表動詞 イメージ
動名詞だけ enjoy / finish / mind / avoid / give up 実際の行為や経験と結びつきやすい
不定詞だけ want / hope / decide / plan / promise これから 未来の行動 を望む・決める
両方OK (意味はほぼ同じ) like / love / start / begin / continue どちらでも意味はほぼ同じ
両方OK (意味が違う) try / remember / forget / stop stop doing=やめる / stop to do=立ち止まって〜する など

たとえば I enjoyed swimming.(泳いで楽しかった — 実際に泳いだ) は OK ですが、I want swimming. ❌ は不自然 — want は「これから泳ぎたい」という未来志向の動詞だからです。I want to swim. ⭕ が正解。

注意: to が「不定詞の to」ではない表現

to のうしろは動詞の原形 と思いがちですが、このとき to は前置詞 なので、うしろは動名詞 (-ing) になる、という頻出パターンがあります。

I am looking forward to seeing you. — あなたに会えるのを楽しみにしている。

She is used to living alone. — 彼女は一人暮らしに慣れている。

look forward to / be used to の toHow about の about前置詞。前置詞のあとは原形ではなく動名詞、と覚えておきます。I am looking forward to see you. ❌ は典型的なミス。

なお be used to doing(〜に慣れている) と、形が似ている used to do(以前は〜したものだ) は別物で、英検準2級〜2級でよく対比されます。

よくある間違い

❌ I enjoyed to swim. → ⭕ I enjoyed swimming.

enjoy / finish / mind / avoid は 動名詞だけを目的語にとる動詞。stop は stop doing「〜するのをやめる」が動名詞、stop to do「〜するために立ち止まる」は別意味の副詞的用法。

❌ Reading books are fun. → ⭕ Reading books is fun.

動名詞が主語のときは 単数扱い。be 動詞は is、一般動詞には三単現の -s が付きます。

❌ She is good at sing. → ⭕ She is good at singing.

前置詞 at / in / of / about / for のあとに 動詞の意味を続けるなら動名詞。原形のまま置けません (前置詞のあとには名詞・代名詞・動名詞が来ます)。

❌ Thank you for to help me. → ⭕ Thank you for helping me.

for は前置詞なので、うしろは動名詞。Thank you for / Sorry for / How about も同じパターン。

❌ I am looking forward to see you. → ⭕ I am looking forward to seeing you.

この to は 前置詞。意味的には不定詞っぽく見えますが、うしろは動名詞。look forward to / be used to はセットで覚える。

❌ I want playing tennis. → ⭕ I want to play tennis.

want / hope / decide は 不定詞だけ。「これから〜したい」という未来志向の動詞は不定詞を取ります。

英検・試験での出題パターン

  • 英検3級: enjoy / finish + 動名詞 の空所補充が頻出。
    例: We enjoyed ( ) in the park. ① play ② to play ③ playing → 答え: ③ (enjoy は動名詞だけ)
  • 英検3級〜準2級: 前置詞のあとの動名詞(be good at / Thank you for / How about)。
    例: Thank you ( ) helping me. ① for ② to ③ at → 答え: ① (Thank you for + 動名詞)
  • 英検準2級〜2級: 不定詞と動名詞の使い分け(want vs enjoy)、look forward to + 動名詞 の語法問題。
  • 英検準2級〜2級: 動名詞が 主語 の文の主述一致(Reading is / are の選択)。
    例: Learning languages ( ) interesting. ① is ② are → 答え: ① (動名詞主語は単数扱い)

動名詞と相性のよい動詞を例文で覚えよう

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