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時制の一致 — 主節が過去のとき、従属節はどう変わる?

時制の一致とは、主節の動詞が過去形のとき、that節などの従属節の時制を「話した・思った」という過去の基準時に合わせることです。ただし、従属節を何でも過去形にすればよいわけではありません。基準時と同時なら過去形、それより前なら過去完了形、それより後なら would などを使います。

この記事のポイント

  • 主節が現在・未来なら、従属節は内容に合う時制をそのまま使う
  • 主節が過去なら、従属節は過去の基準時から見た同時・それ以前・それ以後で決める
  • 普遍的真理、現在も続く事実、歴史上の事実などは機械的に過去へずらさない

まずは基本 — 主節が現在・未来なら時制は自由

主節が現在形・現在完了形・未来表現なら、従属節の時制は内容が示す時間に合わせます。時制の一致による後方へのずれは起こりません。

I know that she lives in Osaka.
彼女が大阪に住んでいると知っている。(現在)

I know that she lived in Osaka ten years ago.
彼女が10年前に大阪に住んでいたと知っている。(過去)

I know that she will move to Osaka next year.
彼女が来年大阪へ引っ越すと知っている。(未来)

主節が過去 — 3つの時間関係で考える

主節が said、thought、knew などの過去形になると、その過去の時点が新しい基準になります。従属節の出来事が基準時とどの関係にあるかを確認しましょう。

時間関係 従属節の形
主節と同時過去形She said she was busy.
主節より前過去完了形She said she had finished it.
主節より後would + 動詞の原形などShe said she would call me.

1. 同時 — 現在形を過去形へずらす

発言・思考の時点と同時の状態や動作は、現在形を過去形へ、現在進行形を過去進行形へずらします。日本語ではどちらも「〜だと言った」と訳せるため、英語の基準時を意識します。

Ken said, “I am tired.”
→ Ken said (that) he was tired.

She said, “I am studying English.”
→ She said (that) she was studying English.

I thought, “He knows the answer.”
→ I thought (that) he knew the answer.

2. それ以前 — 過去形・現在完了形を過去完了形へ

発言・思考より前に起きたことは、had + 過去分詞で表します。学校文法の書き換えでは、直接話法の過去形や現在完了形が過去完了形になります。

He said, “I lost my key.”
→ He said (that) he had lost his key.

Aya said, “I have finished the report.”
→ Aya said (that) she had finished the report.

I learned that the train had already left.
私は、その電車がすでに出発していたと知った。

過去の前後関係が文脈や before / after ではっきりしている場合、実際の英語では単純過去を保つこともあります。ただし、学校の書き換え問題では「主節より前」を明示する過去完了形が基本です。形と大過去は過去完了形・未来完了形で詳しく確認できます。

3. それ以後 — willをwouldへずらす

過去の基準時から見た未来は、一般に would + 動詞の原形で表します。will だけでなく、can は could、may は might へ変わるのが基本です。

直接話法間接話法の基本
willwould
cancould
maymight

She said, “I will call you.”
→ She said (that) she would call me.

He thought, “I can finish it today.”
→ He thought (that) he could finish it that day.

must・should・could・might・would などは、形を変えずそのまま使うのが基本です。ただし、過去の義務を表す must は had to で表すことがあります。まずは試験で頻出の will → would、can → could、may → might を押さえましょう。

時制を一致させない主な場合

次の内容は、主節が過去形でも機械的に過去へずらしません。「発言した時点だけの事実」ではなく、いつの時点にも成り立つか、現在にもつながる内容だからです。

普遍的真理・ことわざ

Our teacher told us that the earth moves around the sun.
先生は地球が太陽の周りを回ると教えた。

He said that practice makes perfect.
彼は「継続は力なり」と言った。(ことわざも現在形を保つ)

現在も続いている事実・習慣

She said that she lives in Tokyo.
彼女は東京に住んでいると言った。(今も住んでいることを話し手が事実として示す)

発言当時の状況としてだけ伝えるなら lived も可能です。現在形を保つかは、話し手が内容を現在も有効と捉えているかで変わります。

歴史上の事実

We learned that World War II ended in 1945.
私たちは第二次世界大戦が1945年に終わったと習った。

確定した過去の時点を示す歴史上の事実は、過去形のままにするのが基本です。

間接話法では人称・時・場所も確認する

直接話法を間接話法へ書き換えるときは、時制だけでなく、誰の立場からいつ・どこを指すかも変わります。次はよくある対応ですが、伝える時点や場所が同じなら必ず変えるとは限りません。

直接話法間接話法の代表例
nowthen
todaythat day
yesterdaythe day before / the previous day
tomorrowthe next day / the following day
herethere
this / thesethat / those

Mika said, “I will finish this work tomorrow.”

→ Mika said (that) she would finish that work the next day.

英検・TOEICでの見分け方

  1. 主節の動詞を探し、現在・未来か過去かを確認する
  2. 主節が過去なら、従属節が基準時と同時・それ以前・それ以後のどれかを判断する
  3. 普遍的真理・現在も続く事実・歴史上の事実ではないかを確認する
  4. 選択肢の動詞だけでなく、yesterday、by then、the following day などの時間表現も手がかりにする

The manager announced that the new system (starts / would start / had started) the following month.

答え: would start — announced より後に始まるため「過去から見た未来」です。

よくある間違い

❌ He said that he is busy. → ⭕ He said that he was busy.
発言時点と同時の一時的な状態なら、過去形へずらすのが基本です。

❌ She said that she will come. → ⭕ She said that she would come.
発言時点より後の予定なので、過去から見た未来を would で表します。

❌ We learned that the earth moved around the sun. → ⭕ ... the earth moves around the sun.
いつでも成り立つ普遍的真理は現在形を保ちます。

理解度チェック

  1. Tom said, “I am waiting for the bus.” を間接話法にしてください。
    答えを見る
    答え: Tom said (that) he was waiting for the bus.
  2. She told me that she (finish) the work before noon. 発言より前に完了していた場合は?
    答えを見る
    答え: had finished
  3. Our teacher said that water (boil) at 100°C. 空所に入る形は?
    答えを見る
    答え: boils(普遍的真理)

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