関係代名詞 — who / which / that の使い分けをやさしく整理
関係代名詞は 2つの文を1つにつなげる 接続役の語で、中学校3年で文法事項として整理して学びます。who(人)/which(モノ)/that(人・モノ両方OK) の3つの使い分けと、それぞれが 主格(うしろが動詞)か 目的格(うしろが主語+動詞)かの見分け方が中心です。目的格の関係代名詞は 省略 できるという中3〜英検3級頻出のルールも合わせて押さえます。
この記事のポイント
- 関係代名詞は 名詞のうしろにくっつけて、その名詞を後ろから説明する ためのつなぎ語
- who: 人 + 動詞(主格)/which: モノ + 動詞 or 主語+動詞/that: 人・モノ両方OK。中学では人の目的格は that または省略 が中心(whom は発展)
- 主格 vs 目的格 は「うしろにすぐ動詞が来る = 主格」「うしろが主語+動詞 = 目的格」で見分ける
- 目的格の関係代名詞は省略できる(主格は省略できない)
- 最上級・the only・all / every / any / no がついた先行詞のあとは that が好まれる
関係代名詞のはたらき — 2文を1文にする
関係代名詞の役割は、共通の名詞を持つ 2つの文を1つにつなぐ こと。具体例で見てみます。
元の2文(共通の名詞 = the boy)
I know the boy.(私はその少年を知っている)
The boy is running over there.(その少年は向こうで走っている)
関係代名詞でつなぐ
I know the boy who is running over there.
「向こうで走っている少年を私は知っている」
関係代名詞 who は 2文目の主語 the boy の代わりをしています。つなぐときは、2文目の中で先行詞と同じものを表す名詞句を関係代名詞に置き換えて、先行詞のすぐあとに移動 させる、という操作になります。
用語: 関係代名詞節に 後ろから説明される側の名詞 を 先行詞 といいます(上の例では1文目の the boy)。
主格と目的格 — うしろの形で見分ける
関係代名詞には 主格(うしろの文の主語の代わり)と 目的格(うしろの文の目的語の代わり)の2種類があります。見分け方はシンプルで、関係代名詞のすぐあとに何が来るか を見ます。
主格 — 関係代名詞のすぐあとが動詞
I know the boy who is running over there.(who のあとが is = 動詞 → 主格)
目的格 — 関係代名詞のすぐあとが「主語 + 動詞」
This is the book which I bought yesterday.(which のあとが I bought = 主語+動詞 → 目的格)
つまり 関係代名詞のすぐ右 を見れば、主格か目的格かが一瞬で判別できます。中学・英検3級の整序問題はこのチェックがほぼすべて。
who / which / that の使い分け
先行詞が 人かモノか、関係代名詞が 主格か目的格か で次のように使い分けます。
| 先行詞 | 主格 | 目的格 |
|---|---|---|
| 人 | who / that | that(発展: whom) |
| モノ・動物 | which / that | which / that |
学習指導要領で中学範囲として明示されているのは 主格 who / which / that と 目的格 which / that(およびその省略)です。目的格 whom(人の目的格)は高校〜英検準2級で出てくる文語的な形なので、中学では that で受けるか省略するのが基本。that は人にもモノにも使える便利な代用 と覚えれば十分です。
代表例
who(人 + 主格)
I have a friend who lives in Osaka. — 私には大阪に住んでいる友達がいる。
which(モノ + 主格)
This is a book which has many pictures. — これは絵がたくさんある本だ。
which(モノ + 目的格)
This is the book which I bought yesterday. — これは昨日私が買った本だ。
that(人・モノ両方OK の万能型)
She is the only person that can help us. — 彼女は私たちを助けてくれる唯一の人だ。(the only + 人なので that が好まれる)
This is the best book that I have ever read. — これは今まで読んだ中で一番いい本だ。(最上級のあとは that が好まれる)
目的格は省略できる — 主格は省略できない
関係代名詞の 目的格(which / that、人なら that)は 省略 できます。これは英検3級〜準2級の整序問題や読解で必ず出てくる重要ルール。主格(who / which / that)は省略できません。
目的格 → 省略OK
This is the book (which) I bought yesterday.
省略すると: This is the book I bought yesterday. — 名詞のうしろに「主語+動詞」だけが続いて見えるのが目的格省略の合図。
主格 → 省略NG
I have a friend who lives in Osaka.
主格は省略できないので、who を取ると文として成立しなくなります(× I have a friend lives in Osaka.)。
💡 見分け方の合言葉: 目的格の関係代名詞節では「名詞のすぐあとに主語が来ていたら、その前に目的格の関係代名詞が省略されている」と読み解けます。英文読解で関係代名詞節を見抜くコツになります。
that が好まれるケース(中3〜英検3級頻出)
次のような語が先行詞についているときは、who / which よりも that が好まれます。中学・英検の選択肢でも that が正解になることが多いです。
- 最上級: This is the best book that I have ever read.(今まで読んだ中で一番いい本)
- the only / the first / the same: She is the only person that can help us.
- all / every / any / no: Everything that he said was true. / There is no one that can answer.
- 人 + モノを同時に指すとき: I saw the man and his dog that were walking together.(who も which も両方カバーできない場合)
中学では 「最上級 + that」 と 「the only + that」 の2パターンを覚えておけば英検3級まではほぼ対応できます。
関係代名詞節の中の動詞 — 先行詞に合わせる
主格の関係代名詞のうしろの動詞は、先行詞の人称・数 に合わせます。中学範囲では 3単現の s と be 動詞の単複 が頻出ポイント。
I have a friend who lives in Osaka. — 先行詞 a friend(単数)→ lives(3単現の s)
I have friends who live in Osaka. — 先行詞 friends(複数)→ live
This is a book which has many pictures. — a book(単数)→ has
These are books which have many pictures. — books(複数)→ have
関係代名詞のかたまりは「形容詞」のはたらき
関係代名詞節(who / which / that 〜)は、先行詞の名詞を説明する ことから、文全体の中では 形容詞 のはたらきをしています。日本語の「〜する○○」「〜した○○」のように、後ろから前の名詞にかかる修飾 を作ります。
a friend who lives in Osaka — 大阪に住んでいる友達 (who 以下が friend を後ろから修飾)
the book which I bought yesterday — 昨日私が買った本
品詞の基本 で扱った形容詞は 名詞の前や be 動詞の後ろ に置かれることが多いですが、関係代名詞節は 名詞のうしろから修飾 するという違いがあります。不定詞 の形容詞的用法(something to eat)や 分詞の形容詞用法(the boy running over there)も同じく「うしろから修飾」する仲間です。
よくある間違い
❌ I have a friend which lives in Osaka. → ⭕ I have a friend who lives in Osaka.
先行詞が 人 のときは who(または that)。which は モノ・動物 専用。
❌ This is a book who is interesting. → ⭕ This is a book which is interesting.
先行詞が モノ のときは which(または that)。who は人専用。
❌ I have a friend lives in Osaka. → ⭕ I have a friend who lives in Osaka.
主格の関係代名詞は 省略できない。who を入れないと「友達 + 文」が並んでしまい、文として成立しない。
❌ The book which I bought it yesterday is nice. → ⭕ The book which I bought yesterday is nice.
関係代名詞 which が すでに the book を指している ので、節の中に再度 it を入れない。「buy」の目的語は which 自身。
❌ I have a friend who live in Osaka. → ⭕ I have a friend who lives in Osaka.
主格 who のうしろの動詞は 先行詞 (a friend) に合わせる。単数なので 3単現の s が必要。
⚠️ This is the best book which I have ever read. → 自然形: This is the best book that I have ever read.
which でも 文法上は正しい 文ですが、最上級 (the best) が付く先行詞のあとでは that が好まれます。中学テスト・英検の選択肢でも that が正解扱いになりやすいので、「最上級のあとは that」 を覚えておくと安全です。
英検・試験での出題パターン
- 英検3級: who / which の選択(先行詞が人かモノか)。
例: I have a friend ( ) lives in Tokyo. ① who ② which ③ what → 答え: ①(先行詞 a friend は人) - 英検3級: 主格 vs 目的格 の動詞の形。
例: This is the book ( ) my brother gave me. ① which ② who ③ how → 答え: ①(先行詞 the book はモノ、目的格) - 英検3級〜準2級: 目的格の省略 を見抜く読解問題。
例: The man ( ) I met yesterday is my teacher. の ( ) に入る語を答えよ → that / 省略OK(発展: whom) - 英検3級〜準2級: 最上級 + that の選択。
例: This is the best movie ( ) I have ever seen. のうち最も自然なのは? ① which ② that ③ what → 答え: ②(① which も文法上は可だが、最上級のあとは ② that が好まれる) - 英検準2級〜2級: 2文を1文に 書き換える 英作文・整序問題。
例: I know the boy. He is running over there. → I know the boy who is running over there.
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