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関係代名詞 that と which の違い — 制限用法と非制限用法

関係代名詞の that と which は、どちらも日本語にすると「〜という」「〜である」と訳せて見分けがつきにくいですが、受けられる先行詞 と 使える用法 が違います。1文で言うと、that = 人・モノどちらでもOK、制限用法のみ、which = モノ・動物だけ、制限用法と非制限用法の両方。さらに コンマの有無で意味が変わる ので、書くときも読むときも要注意。たとえば I have a sister who lives in Tokyo.(東京在住の姉妹がいることを述べる。姉妹の人数は断定できない) と My sister, who lives in Tokyo, is a doctor.(姉妹はすでに特定されていて、「ちなみに東京住み」と補足) では、コンマの有無で先行詞の絞り方ががらりと変わります。この記事では、高校・英検準2〜2級向けに、例文・対応表・よくある間違い・練習問題を整理します。

この記事のポイント

  • that は 人・モノどちらでも 受けられるが、制限用法のみ (コンマ + that は不可)
  • which は モノ・動物 限定、制限用法と非制限用法の両方 で使える
  • コンマの有無で意味が変わる: 制限用法 = 先行詞を絞り込む / 非制限用法 = 補足説明する
  • 最上級・the only / the same / all / everything の後では that が好まれる
  • , which 〜 は 前文全体 を受けることもある (例: He passed the exam, which surprised us all.)

結論:1文で言うと

that は 人・モノ両方 に使えるが、「コンマなしの制限用法」専用。

which は モノ・動物のみ。コンマあり (非制限用法) でも コンマなし (制限用法) でも使える。

迷ったら 「先行詞は人かモノか」、次に 「コンマがあるか」 の2段階で確認すると、ほぼ機械的に決まります。

that の意味と使い方

関係代名詞の that は 人・モノ・動物のどれでも 受けられる、最も汎用的な関係代名詞。ただし 制限用法 (コンマなし) でしか使えません。形は 先行詞 + that + 動詞 ...(主格) または 先行詞 + that + 主語 + 動詞 ...(目的格)。

This is the book that I bought yesterday. — これが昨日買った本だ。[モノを受ける]

The friend that called me is from Osaka. — 私に電話してきた友人は大阪出身だ。[人を受ける]

It is the best story that I have ever read. — それは今まで読んだ中で最高の話だ。[最上級の後]

He is the only person that can help us. — 彼が私たちを助けられる唯一の人だ。[the only の後]

All that glitters is not gold. — 光るものすべてが金とは限らない。[all の後]

💡 最上級 / the only / the same / all / everything / something / anything など 「範囲を絞り込む語」 が先行詞に含まれるとき、慣用的に that が好まれます。ただし the best book which ... のように which が使える場合もあります。that が好まれることと、which が文法的に不可であることは別です。

which の意味と使い方

関係代名詞の which は モノ・動物専用(人には使わない)。制限用法・非制限用法の両方 で使えるのが特徴です。さらに非制限用法では , which 〜 で前文全体を受ける こともできます。

This is the picture which I took in Kyoto. — これは私が京都で撮った写真だ。[制限用法]

I bought a new bicycle, which is very fast. — 新しい自転車を買った。それはとても速い。[非制限用法・補足説明]

He passed the exam, which surprised us all. — 彼は試験に合格した。そのことは私たち全員を驚かせた。[, which が前文全体を受ける]

The place in which she lives is quiet. — 彼女が住んでいる場所は静かだ。[前置詞 + which]

My dog, which I got last year, is very friendly. — 私の犬は (去年もらったのだが) とてもなつっこい。[動物・非制限用法]

💡 , which は 前文全体・直前の節 を受けて「そのことは〜」と補足できる便利な使い方。英作文・読解の両方で武器になります。一方、that にはこの用法はありません。

制限用法と非制限用法の違い

that / which の使い分けを支える土台が、この 制限用法 と 非制限用法 の区別です。違いは見た目には コンマがあるかどうか、意味的には 先行詞を絞り込むか・補足説明するか。

制限用法 (コンマなし) — 先行詞を絞り込む

I have a sister who lives in Tokyo. — 私には東京に住んでいる姉(妹)がいる。東京に住むという情報で説明しますが、この文だけで姉妹が複数いるとは断定できません。

非制限用法 (コンマあり) — 補足説明する

My sister, who lives in Tokyo, is a doctor. — 私の姉 (妹) は医者で、ちなみに東京に住んでいる。[先行詞 my sister はすでに特定済み。「ちなみに東京住み」と補足]

同じ単語の並びでも、コンマによって情報の示し方が変わる のがポイント。試験・英作文では、「他にもいる中の1つを絞る」のか「すでに特定できているものを補足する」のか を意識して、コンマを入れるかどうか決めましょう。

そして覚えておきたいのが 非制限用法には that を使わない ということ。My sister, that lives in Tokyo, is a doctor. は文法的に誤り。コンマの後は which (モノ・動物) / who (人) を使います。

使い分けの判断基準

判断に迷ったら、次の表で 先行詞・用法・コンマの有無 をチェック。

先行詞 用法 コンマ 使える関係代名詞
人 制限用法 なし who / that
人 非制限用法 あり who (that 不可)
モノ・動物 制限用法 なし which / that
モノ・動物 非制限用法 あり which (that 不可)
最上級 / the only / the same / all / everything など 制限用法 なし that が好まれる
前文全体・直前の節 非制限用法 あり which のみ

「人 + 非制限用法」は who 一択、「モノ + 非制限用法」は which 一択。that が使えるのは コンマなしの場面に限る と覚えておけば、迷う場面が一気に減ります。

よくある間違い

⭕ = 自然 / △ = 文法的には正しいが文脈次第で不自然 / ❌ = 文法的に誤り

❌ My sister, that lives in Tokyo, is a doctor.

⭕ My sister, who lives in Tokyo, is a doctor. — 非制限用法 (コンマあり) では that を使わない。人なら who、モノなら which に置きかえます。

❌ This is the book, that I bought yesterday.

⭕ This is the book that I bought yesterday. — that の前にコンマを置かない。制限用法は「絞り込み」なので、本来コンマを取らないのがルールです。

❌ The place in that she lives is quiet.

⭕ The place in which she lives is quiet. — 前置詞 + that は不可。前置詞の直後は which / whom を使います (口語では The place which she lives in 〜 と前置詞を後ろに残す形が一般的)。

❌ The student which is sitting there is my brother.

⭕ The student who is sitting there is my brother. — 現代標準英語・試験英語では、人を先行詞にする which は不可。人なら who、汎用なら that を選びます。

❌ The book that that I bought is good.

⭕ The book that I bought is good. — この文では関係代名詞を重ねていません。ただし that that という並び自体が常に誤りではありません。I know that that book is good. の最初の that は接続詞、次は指示限定詞です。

❌ He is the only person which can help us.

⭕ He is the only person that can help us. — 先行詞が人なので which は不可。さらに the only が付いているため、who よりも that が期待されやすい 場面です。who も使えます。

練習問題

問1. 空所に入る関係代名詞をすべて選びなさい。

This is the best book ( ) I have ever read.

① that ② which ③ who ④ what

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答え: ①・②。最上級の後では that が好まれますが、コンマのないこの制限用法では which も使えます。who は人を表す先行詞に用い、what はここで book を先行詞には取れません。

問2. 空所に入れるのに最も適切なものを選びなさい。

He passed the exam, ( ) surprised us all.

① that ② which ③ who ④ what

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答え: ②。コンマ + 関係代名詞 の非制限用法。さらに「彼が試験に合格したこと」という 前文全体 を受けて補足しているので、この用法ができるのは which だけ。that は非制限用法では使えません。

問3. 日本語に合うように、( ) 内を並べかえなさい。

「これは私が京都で撮った写真です。」
This is ( took / which / the picture / I ) in Kyoto.

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答え: This is the picture which I took in Kyoto. 先行詞が モノ (the picture)、コンマなしの制限用法なので which / that のどちらも使えます。語群に which があるのでそれを採用。形は 先行詞 + which + 主語 + 動詞。

手応えを試したい人は 語彙力診断 で自分のレベル帯をチェックしてみてください。

復習のポイント

  • コンマ付きの非制限用法や前置詞の直後ではthatを使わない。
  • モノを受ける制限用法ではwhichもthatも使える。最上級の後もwhichが常に誤りではない。

本記事の問題は学習用の独自問題です。特定の試験の出題頻度や級別範囲を示すものではありません。語彙力診断は英単語の知識の目安を調べるもので、この文法項目を直接採点するものではありません。

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