for と since の違い — 現在完了形の「期間」と「起点」
for と since は、どちらも日本語にすると「〜の間」「〜から」と訳されるため混同しやすい前置詞です。1文で言うと、for = 期間の長さ (〜の間)、since = 起点 (〜から / 〜以来)。たとえば「2年間ずっと住んでいる」は for two years、「2020年から住んでいる」は since 2020。どちらも 現在完了形 (have + 過去分詞) の継続用法でとくに頻出します。この記事では、中学〜高校初級・英検3〜準2級レベルを想定して、例文・対応表・since 節の使い方・よくある間違い・試験出題パターンまで整理します。
この記事のポイント
- for = 期間の長さ。後ろに 数値 + 単位 (two years / five minutes など)
- since = 起点。後ろに 時点 (2020 / last week) または 節 (I was a child)
- どちらも 現在完了形 の継続用法で「ずっと〜している」と訳すことが多い
- for は過去形・現在形でも使えるが、since はほぼ 現在完了形と一緒
- 英検3〜準2級で How long 〜? — For 〜 / Since 〜 の答え方が頻出
結論:1文で言うと
for は 「どれくらいの長さ」 を表す。two years や five minutes のように、数値 + 単位 が後ろに来る。
since は 「いつから」 を表す。2020 や last week のような 時点、または I was a child のような 過去形の節 が後ろに来る。
迷ったら、後ろに来るものが「長さ」なら for、「時点・節」なら since と覚えるのが最短ルートです。
for の意味と使い方
for は 期間の長さ を表す前置詞。後ろには 数値 + 単位 (year / week / day / hour / minute など) が来ます。「a long time」「a while」のような長さ表現もOK。現在完了形だけでなく、過去形や現在形でも使える のが since との違いです。
I have lived in Tokyo for two years. — 私は東京に2年間住んでいる。[現在完了・継続]
She has studied English for a long time. — 彼女は長い間英語を勉強している。[現在完了・継続]
We have been friends for ten years. — 私たちは10年来の友達だ。
I waited for five minutes. — 5分間待った。[過去形でもOK]
He sleeps for eight hours every night. — 彼は毎晩8時間眠る。[現在形でもOK]
How long have you known him? — For about three years. — 彼を知ってどれくらい? — 3年ほど。
💡 後ろに 「数 + 単位」 や 「a long time」 のような 長さの表現 が来たら for。会話でも「How long 〜?」と聞かれたら、For 〜. と短く答える形が頻出します。
since の意味と使い方
since は 起点 (〜から / 〜以来) を表す前置詞 (および接続詞)。後ろには 時点 (2020 / last week / yesterday / high school など) や、過去形の節 (I was a child) が来ます。意味の中心は「その時点からずっと」で、この記事で扱う「〜以来」の since は 主に現在完了形と一緒に使う のが大きな特徴です (※過去完了・未来完了や、理由を表す接続詞 since もあります)。
I have lived in Tokyo since 2020. — 私は2020年から東京に住んでいる。[起点=時点]
She has been sick since last week. — 彼女は先週からずっと体調が悪い。
We have known each other since high school. — 私たちは高校以来の知り合いだ。
He has worked here since 2018. — 彼は2018年からここで働いている。
I have not seen her since Monday. — 月曜日から彼女に会っていない。
How long have you studied Japanese? — Since I was twelve. — 日本語を勉強してどれくらい? — 12歳のころから。
💡 後ろに 「2020」「last week」「Monday」 のような 時点、または 過去形の節 が来たら since。文の動詞は基本 have / has + 過去分詞(現在完了)になります。
使い分けの判断基準
判断に迷ったら、次の表で 後ろに来るもの と 表しているもの をチェックしてみてください。
| 観点 | for | since |
|---|---|---|
| 表すもの | 期間の長さ (〜の間) | 起点 (〜から / 〜以来) |
| 後ろに来るもの | 数値 + 単位 / a long time | 時点 (2020 / last week) / 過去形の節 |
| 典型的な時制 | 現在完了 / 過去 / 現在 すべてOK | 主に現在完了 (現在完了進行形も) |
| 代表例 | for two years / for a long time | since 2020 / since I was a child |
| How long 〜? への答え方 | For about three years. | Since 2022. |
迷ったときは、「2年間」なら長さ→ for、「2020年から」なら時点→ since と、まず後ろの語を見るのが鉄則です。
since + 過去形の節
since は前置詞だけでなく 接続詞 としても使えます。つまり後ろに 「主語 + 動詞」の節 を取ることができ、ここでは 動詞は過去形 が基本。「〜したときから」「〜してからずっと」という意味になります。主節は現在完了、since 節は過去形、という時制のセットを押さえましょう。
I have known him since I was a child. — 私は子供のころから彼を知っている。
She has lived here since she came to Japan. — 彼女は日本に来てからずっとここに住んでいる。
We have been busy since the new school year started. — 新学期が始まってからずっと忙しい。
I haven't seen her since she moved to Osaka. — 彼女が大阪に引っ越して以来、会っていない。
💡 since 節の中は 現在形ではなく過去形。since I am a child は誤りで、since I was a child が正解。「過去のある時点を指す」イメージで覚えましょう。
期間関連の補足: for / during / in
「期間」を表す前置詞は for だけではありません。混同しがちな during と in も簡単に整理しておきましょう。
for + 期間の長さ: I stayed there for three days. (3日間 = 長さ)
during + 特定の期間: I stayed there during the summer. (夏の間 = 特定の期間の中)
in + 時間: I'll finish it in an hour. (1時間後 / 1時間ほどで)「1時間以内に」なら within an hour が明確。
覚え方は for=期間の長さ (three days / a long time)、during=特定された期間・イベント名 (the summer / the meeting)、in=ある時間が経って。よくある間違いとして during three days ではなく for three days を使う点にも注意。for と since の対比に慣れたら、ここまでセットで押さえると盤石です。
よくある間違い
⭕ = 自然 / △ = 文法的には正しいが文脈次第で不自然 / ❌ = 文法的に誤り
❌ I have lived here since two years.
⭕ I have lived here for two years. — 「2年間」は 期間の長さ なので for。since の後ろに 数値 + 単位 は置けません。日本語の「2年から」につられないよう注意。
❌ I have been busy for last week.
⭕ I have been busy since last week. — last week は「先週」という 時点。長さではないので for ではなく since を使います。
❌ I have known him since I am a child.
⭕ I have known him since I was a child. — since 節の中の動詞は 過去形。「子供だった」過去の時点を指すので was が正解です。
△ How many years have you lived here?
⭕ より自然: How long have you lived here? — 文法的に誤りではありませんが、期間をたずねる一般的・自然な質問は How long 〜? が定番。答えは For 〜. または Since 〜. で返します。教科書・試験では How long が標準です。
△ She has lived in Tokyo since two years ago.
⭕ She has lived in Tokyo for two years. — since two years ago も口語では使われることがありますが、試験・教科書英語では for + 期間 が安全。「〜年前から」の感覚で since two years ago と言いたくなりますが、試験では避けるのが無難です。
❌ I waited her for an hour. (wait for と for の混同)
⭕ I waited for her for an hour. — wait for + 人 の for と、期間の for は別物。両方必要なので省略しないこと。
練習問題
問1. 次の空所に最も自然なものを選びなさい。
I have studied at this university ( ) three years.
① since ② for ③ in ④ during
答えと解説を見る
答え: ②。three years は「数値 + 単位」=期間の長さなので for。since は「時点」と組むのでここでは不自然です。
問2. 次の空所に最も自然なものを選びなさい。
She has been my best friend ( ) we were in elementary school.
① for ② since ③ when ④ while
答えと解説を見る
答え: ②。後ろに we were 〜(過去形の節)が来ているので since。「小学校のときから今までずっと友達」という意味で、主節は現在完了 has been とセットになります。
問3. 次の対話の空所に最も自然なものを選びなさい。
A: How long have you known Mr. Tanaka?
B: ( ) five years.
① Since ② For ③ In ④ During
答えと解説を見る
答え: ②。five years は期間の長さなので For。もし答えが「2020年から」なら Since 2020. のように 時点 が後ろに来ます。How long 〜? → For 〜. / Since 〜. がペアで頻出です。
手応えを試したい人は 語彙力診断 で自分のレベル帯をチェックしてみてください。
英検・試験での出題パターン
- 英検3級: 現在完了形 (have / has + 過去分詞) の継続用法と一緒に、for / since の選択 が空所補充で頻出。
例: I have lived in this city ( ) 2020. ① for ② since ③ in → 答え: ② (時点なので since) - 英検3級: How long 〜? の答え方。会話文の応答で For 〜. / Since 〜. のどちらが自然かを選ぶ問題。
例: A: How long have you studied Japanese? B: ( ) three years. → 答え: For (長さなので) - 英検準2級: since 節 (since + 過去形) が読解・並べ替えで登場。since I was a child / since I came to Japan のように 主節は現在完了・since 節は過去形 という時制セットが問われます。えいたんごクイズの語彙力診断では、for/since と現在完了が同時に出てくるのは 3級〜準2級 のレベル帯。
- 高校初級・英検準2級相当: 現在完了進行形 (have been 〜ing) と for / since の組み合わせが増えます。I have been waiting for an hour. / It has been raining since this morning. といった形は語彙ごとセットで覚えると効率的です。
すきま時間に えいたんごクイズの学習モード で、for / since と相性のよい名詞 (year / week / day / hour / child / school など) を例文の中で文法ごと覚えておくと、英検の語彙・並べ替え問題で効きます。
関連ページ
- 現在完了形 (have + 過去分詞) — for / since の主戦場である継続・経験・完了の全体像
- 英語の基本3時制 — 現在・過去・未来の全体像と現在完了の位置づけ
- will と be going to の違い — 未来表現のニュアンスの使い分け
- 英語の助動詞 — can / will / must / should / may — 動詞の前に置く判断・気持ちの言葉
- 英語の接続詞 — since の接続詞用法と when / while / because などとの比較
- to不定詞 と 動名詞 の違い — 「経験・継続」の感覚は動名詞のイメージと近く、現在完了と隣接するテーマ
- although / despite / in spite of の違い — 現在完了の節を譲歩でつなぐときの後ろの形 (節 / 名詞・動名詞) の判断
- 英検3級の英単語一覧 — for / since と現在完了が同時に問われるレベル帯
- 英検準2級の英単語一覧 — since 節・現在完了進行形と組み合わせて使う語彙